2008年12月16日

「ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ」展 原美術館(品川)

会期初日の12月13日に、UK-JAPAN2008の公認イベントである「ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ」展を観に原美術館へ行ってきました。

原美術館は、閑静な住宅地のなかにあって、広い庭園があり木々も多く、元は住宅であったものを美術館に再利用しているというユニークな生い立ちがあり、建物自体も丸くカーブを描いているという変わったものです。それと対極にあるようなJim Lambieの手がけてきたカラフルテープの「Zobop」やジャンクショップ・インスタレーションが、どのように調和し空間を共有できるのか楽しみでした。

ところが、今回、Jim Lambieは、床全体を白黒の2色の弧を描く線で構成する「The Strokes」という作品で覆いました。ある意味、とても日本的な感じのするパターンであり、これだけでもこの美術館の空間に馴染んでいます。
そして、「The Strokes」の上には、「Sonic Reducer」と題された立方体のコンクリート塊12個が、展示室や廊下に点在しています。良く見るとLPレコードのジャケットのふちが塊から顔を出しています。
第1室には、天井に鏡を星に見立てた3つの星座(Cygnus、Perseus、Cassiopia)が吊り下げられています。
第2室には、「Train in Vain」と題された半分に切断されカラフルにペイントされた椅子が黒白の「The Strokes」上にまるで列車のように並んでいます。
2階に上がる階段の途中には、ペイントされて壁に貼り付けられたマットレス。
2階の第3、4、5室には、バラの花で一部隠れたジャズやロックを代表するアーティスト(チャック・ベリー、ジョン・レノン、マイルス・デイビス、ビリー・ホリデイ)のポスターとそれぞれ赤、黄、青でペイントされたドア。
「The Strokes」の白黒の線は、LPレコードの溝だと思いました。「The Strokes」の線が観客を彼らの元に導くようでもあり、溝が波のように振動し彼らの演奏が聞こえてくるようでもあります。

展覧会のタイトルである「Unknown Pleasures」は、映画にもなったJoy Division名作。
階段のマットレスのタイトル「I Don't Know I Loved You Til' I Saw You Rock'n Roll」は、Gary Glitterの曲。赤いドアの「Maybelline」は、Chuck Berry、黄色いドアの「Plastic Ono」は、John Lennon。青いドアの「Kind Of Blue」はMiles Davis。、「Sonic Reducer」は、パンクの曲?!、「The Strokes」は、バンド名にありますね。「Train In Vain」は、The Clash。これってみんな「本歌取り」なんでしょうか。
さすがに全部は知りません。作者であるJim Lambieは、当然全部知っているわけですよね。何か凄い思い入れを感じます。第1室の星座の星にもなにか通じるものがあるのかも知れません。

Jim LambieとPrimal ScreamのギタリストAndrew Innesとの対談記事
この対談記事は、かなり長いですがなかなか面白い内容です。Jim Lambieの音楽体験であるとか、JimがデザインしたPrimal Screamのレコードジャケットの話、グラスゴーのジャンクショップのこととかが話されていて、今回の展覧会を観る前に読んでおくと、作品への理解も深まると思います。

住所 東京都品川区北品川4-7-25(JR品川駅高輪口より徒歩15分)
日程 2008年12月13日〜2009年3月29日
時間 11:00-17:00(2月11日を除く水曜日は8:00pmまで開館)
料金 一般1,000円/大高生700円/小中生500円
休館日 月曜日(1月12日は開館)12月29日〜2009年1月5日、1月13日

原美術館のオフィシャルHP
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「BW」

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