2009年05月27日

「万華鏡の視覚 : ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより」展 森美術館(六本木)

オーストリアの現代美術の収集で有名なティッセン・ボルネミッサ現代美術財団の収蔵作品展です。
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団の創設者は、フランチェスカ・フォン・ハプスブルグ氏。当然あの歴史上のハプスブルグ家の一族。創設されてまだ7年にもかかわらず収集した作品が、既に450点以上。
現代美術の中でも特に華やいだ作品が多く集められているような感じがします。
今回の展示作品の中で気に入ったのは、2作品。
ジャネット・カーディフの「触ること」。3月に銀座のメゾンエルメスで展示された「40声のモテット」も素晴らしかったですが、薄暗い部屋に置かれた古い木のテーブルに手を触れると周囲の暗闇の中から様々な音が聞こえてくる「触ること」は、古い木のテーブルに触ることで、沁み込んだ思い出や記憶がよみがえってくるような不思議な作品です。ジャネット・カーディフは、今年の「越後妻有アートトリエンナーレ」にも参加するようでどのような作品を見せてくれるのか楽しみです。
もう一つは、リテュ・サリン/テンジン・ソナムの映像作品「人間の存在に関する回答」
華やかで大掛かりなインスタレーションが続く展示の最後に、展示されているのが、この約30分の映像作品です。
現代アートというよりオーソドックスな記録映像と言ったほうが正しいかもしれません。
チベット仏教の僧院で若い修行僧がペアになって問答を繰り広げる。ただそれだけ。独特の間と作法に則った問答の中身は、字幕に追いつけないぐらい早くて、右から左へ忘れてしましたが、若い僧の真剣な表情と問答を見守る長老の温かいまなざしが印象的でした。
もともとこの二人は、ドキュメンタリー作家ですが最近は劇映画の監督もやっているようで、チベットを題材にした作品で是非日本でも公開して欲しいです。
リテュ・サリン/テンジン・ソナムが監督した映画「Dreaming Lhasa」のHP

万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより
会期: 2009年7月5日(日)
時間: 月・水-日10:00−22:00|火10:00−17:00
会場: 森美術館 
    東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
森美術館のオフィシャルHP
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団のオフィシャルHP
mangekyo

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