2010年11月19日

『ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室』展 東京大学総合研究博物館小石川分館 (茗荷谷) 

東京大学総合研究博物館小石川分館(1876年に東京医学校の本館として建てられた建物)を会場に行われている常設展『驚異の部屋』の展示標本のなかにオーストラリアのアーティスト、ケート・ロードの色鮮やかな人工素材をで作ったフェイク博物標本をちりばめて展示しています。
博物館の起源は、近世ヨーロッパで盛んだったヴンダーカンマー(不思議の部屋)にあり、そこには世界中から集められた珍品・貴重品が展示され、中には絶対に存在しえない想像上の動物の標本等怪しげなものまで、本物に交じって展示されていたようです。
(⇒ヴンダーカンマーについては、愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎 (集英社新書ヴィジュアル版)小宮正安著というのがあって、なかなか興味深いものがありました)
この展覧会は、博物館の原点に戻って怪しげな不思議の世界を現代の手法で、出現させようというものです。当時は、偽物をいかに本物に見せるか工夫を凝らしていたかもしれませんが、ここでは、偽物(作品)は明らかに偽物だと分かるように作られています。
人魚が、実在しないことを知っている現代人にとって、本物らしい偽物は不要で、想像力や好奇心を掻き立てる作品があれば、ありえない世界も体験できるということでしょうか。
もっと、怪しげなものを期待していったのですが、明るく気持ちの良い展覧会でした。(ちょっと残念)
ファンタスマ特設サイト
会期:2010年11月6日(土) - 12月5日(日)
場所:東京大学総合研究博物館小石川分館
住所:東京都文京区白山3-7-1
開館時間:10:00 - 16:30(ただし入館は16:00まで)
休館日:月曜日・火曜日(※11月23日[火・祝]は開館)
入場料:無料
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小石川分館、小石川植物園のはずれに130年以上も前の建物が残っているとは、今まで知りませんでした。
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建物の前に小石川植物園の景色がひろがります。
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