2011年02月19日

『英国王のスピーチ』プレミア試写会 駐日英国大使館 大使公邸 (半蔵門)

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昨日(2月18日)、駐日英国大使館大使公邸で行われた映画『英国王のスピーチ』のプレミア試写会に招待され行ってきました。

既にイギリスでは、英国アカデミー賞7部門受賞、今月末発表されるアカデミー賞では、12部門にノミネートされている話題作です。

吃音障害を持ったイギリス国王ジョージ6世をコリン・ファース、妻のエリザベス(現エリザベス女王の母)をヘレナ・ボナム=カーター、そしてオーストラリア人のスピーチ矯正専門家ライオネル・ローグにジェフリー・ラッシュと個性的な俳優たちが演じ、「エリザベス1世」やテレビシリーズ「プライム・サスペクツ6」のトム・フーパーが監督と、絶対外れようがない布陣。

ストーリーは、吃音障害を持ったイギリス国王が、障害を見事克服し1939年9月3日ドイツに対して宣戦布告し、初めての国民に向けた戦時スピーチを行い、国民に勇気を与え難局を打ち勝とうとする決意の象徴となったいうものです。

親子、兄弟の葛藤、友情や差別、愛憎や、第二次世界大戦前夜の不安感を増していく時代背景を織り交ぜたイギリス王室を舞台にしたスケールの大きなホームドラマとも言えます。

徐々に明らかにされる吃音になった原因も、父の厳しいしつけや左利きやX脚の矯正であったりしたことが、スピーチ矯正専門家ライオネル・ローグに語られます。
もともと次男坊で、のんびり海軍士官の公務をこなしていれば済んだはずなのに、突然長男が王位を放棄したためにお鉢が回ってきた。何の心の準備もないままに王位についた上、ドイツとの戦争は目前に迫っていて、吃音のためスピーチもまともにできない。
その矯正指導をするのが、本来ならばありえない植民地オーストラリア人の医師でもないライオネル・ローグであり、身分を越えた不思議な友情によって過去のトラウマから解放され自信を得て行きます。

王位を継承しジョージ6世となった父が、娘エリザベス(現エリザベス女王)と向かい合うシーンで、「Courtesy」と母に言われて一瞬戸惑う表情は、父が国王になったことへの戸惑いと、必然的に国王の王位を継承する立場に自分自身もなったことへの戸惑いのようにも見えました。
「王冠を賭けた恋」として誰でも知っているエドワード8世とシンプソン夫人だけが目立って、その上57歳で若くして亡くなられたジョージ6世は損な役回りだったのかもしれません。妻エリザベス(現エリザベス女王の母、皇太后)は、ジョージ6世を苦しめたウインザー公夫妻を許さなかったことは有名です。

最後、国王がスピーチをする場面で、様々な場所でラジオから流れる国王のスピーチを聞くシーンが挿入されますが、じっと放送に聞き入る国民や兵士の姿は、それだけで絵になる美しい映像でした。

各シーン、画面の隅々までイギリス映画らしい繊細さにあふれた作品。
イギリス映画の真髄を観たような気がします。

そして何よりも、吃音障害を持っていた国王を題材にした映画の試写会を、大使館で行ってしまうイギリスと言う国のしたたかさ・自信のありように改めて大英帝国は不滅だと実感しました。

日本公開は、2月26日(土)からです。

『英国王のスピーチ』公式サイト

(D.ウォレン駐日英国大使と依田ギャガ社長のプレミア試写会での画像です。いつもながら、こういう肝心な時にまともな写真が撮れません)
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jnks1951 at 23:30│Comments(0)TrackBack(0) 映画・演劇 

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